
建築の分野から、
『Casa BRUTUS』副編集長・西田善太さん。
広告の専門家、
『宣伝会議』編集長の田中里沙さん。
デザイン・アート関連のウェブマガジン
『Pingmag』編集長の、ウレシカさん。
そんな、各界を代表する
3名のスペシャリストにお集まり頂き、
今回のT-1ワールドカップについて、
自由に語り合ってもらいました。
本日から3回に分けて、
ほとんどぜんぶ、お届けします。
なお、おさんかたのプロフィールについては
こちらをごらんください。
それでは、どうぞ!


── |
本日は、おさんかたにお集まり頂いて、
最終的には、チャンピオンを予想するところまで
お話が発展していったらと思うのですが、
まず、ざっとTシャツをごらん頂いて、
みなさんの第一印象を、お聞かせください。 |
田中 |
参加デザイナーの数も増えましたし、
どのTシャツを選んでいいのか、
今回はますます悩ましいですよね。
自分の国のデザイナーのTシャツを着て、
自分の国を応援しようっていうのが
コンセプトのひとつとして、あるんですよね? |
── |
そうなんです。 |
西田 |
今年は建築家にアプローチしていますね。
青木淳さんと、クライン ダイサム アーキテクツ、
そしてウスマン・ハックさんの3組。 |
── |
『Casa BRUTUS』副編集長である西田さんが
青木淳さんのTシャツをごらんになってみて、
どんな感想を抱かれましたか? |
西田 |
なんといいますか、
青木さんらしいな、と。 |
── |
どのあたりが、でしょうか? |
西田 |
あまり過度に、いじっていない。
でもこれ、ボディの裏側まで見ないと
わからないんじゃないですか?
線が、裏まで入ってますよね。
この線は、糸のつもり? |
── |
さすがに鋭い! そうなんです。
ちなみに、そのTシャツには、
「ステッチド」という名前がついています。 |
西田 |
建築的なTシャツ、と
言えないこともないですけど、
それよりも、青木さんて
ちょっと「いたずら心」があるんだと思います。
おどろかせすぎないというか
ほとんど白いTシャツなんですけれど、
でも、単純なところに落としていません。 |
田中 |
そうですね、見れば見るほど。 |
── |
ウレシカさんの第一印象は、どうですか? |
ウレシカ |
Tシャツをパッと見たときに
そのデザイナーがどの国の出身なのか、
なんとなくわかるところが、おもしろい。
あと、多くのデザイナーが、
Tシャツを白地にしてるじゃないですか。
いろんな肩書きのかたがいらっしゃいますけど、
白地のうえにデザインを載せていく、というのは
ひとつのデザインアプローチとしてあるのかな、
と思いました。 |
── |
今回は、参加デザイナーが代表する
国の数もさることながら、その職業も千差万別です。 |
ウレシカ |
いろんな角度からのデザインが見られて、
ほんとうに楽しいですよ。
キンガさんのショパンのTシャツなんか、
まさにクレイジーなアイデア(笑)。
ハーマンズトラさんのTシャツは、
彼の要素がギュっと凝縮されています。 |
田中 |
ファンクスタジオのTシャツも、
すごくおもしろいですよね。 |
ウレシカ |
昔のアディダスのデザインに似ていますね。
以前、わたしの弟が、
こんなTシャツをよく着ていましたよ。
でも、これだけのデザイナーを、
よく集めることができたなぁって思います。 |
── |
T-1には、勝ち負けが存在するのですが、
そういった意味で言うと、勝負のポイントは
どのへんになると思いますか? |
ウレシカ |
今回のT-1は、サッカーW杯と
開催期間がおなじ、ということもあるし
見ている側としては
自分の国の代表デザイナーを応援しよう、
というような気分があると思います。
作る側のほうも、みなさんすごく
Tシャツにメッセージを込めていて、
それをかたちに落とし込んでいますよね。 |
田中 |
そうですね。 |
ウレシカ |
だから、そのメッセージを、
買う人がどう受け止めるのか、
どのTシャツに、一票を投じるのか。
今年のT-1では、そういった部分も
勝負のゆくえを左右しそうですよね。 |
── |
なるほど、なるほど。 |
田中 |
昨年の第1回から参加しているかたも、
今回のT-1にかける「思い」が
いっそう強くなっている感じがします。 |
西田 |
ひとつ、お聞きしたいんですけれど、
今回のテーマに決めたとき、
どんな基準でみんながTシャツを選ぶだろうと
想像していたんですか? |
── |
自分の国のデザイナーを応援したい、
という気持ちも強いと思いますが、
でもやはり、最後はTシャツの「デザイン勝負」に
なってくるのではないか、と予想しています。 |
西田 |
ほう‥‥そうですか。
デザイナー同士の闘いなんですね、要は。 |
── |
もちろん、出身国のことまで含めて選ぶ人も、
純粋にこのデザインを応援したい、
といって選ぶ人も、
どちらもいらっしゃるとは思うのですが‥‥。 |
西田 |
いちばん売れたデザイナーが優勝するという
T-1のルールが、とても素晴らしいですよね。
というのも、みんながみんな、
デザイナーの名前で選ぶわけじゃない。
きちんと、デザインで選ぶことができる。
その構造が、T-1の素晴らしさであり、
おもしろいところなんじゃないでしょうか。 |
田中 |
まさに、そうですね。 |
西田 |
たとえば、街で同じTシャツを着た人と
出会ってしまったりとか、ありそうじゃないですか。
デザイナーも、そのあたり葛藤がありますよね。
Tシャツが「かぶって」しまったら
イヤなんだけれども、
でもやっぱり、多くの人に買ってほしいという(笑)。 |
── |
そこで、かぶってもイヤじゃないTシャツって
どんなものなんだろうって、
みなさん、きっと考えている思うんです。 |
田中 |
同じTシャツに投票した、ということで
共感することができたら、楽しいですよね。
ああ、あなたもこのTシャツに1票入れたのね、
みたいな連帯感というか。 |
── |
田中さんは、T-1と
他のTシャツのイベントで
なにか違うところがあるとしたら、
それは、どのあたりだと思いますか。 |
田中 |
昨年の第1回T-1を見ていて、
あらためて、Tシャツって「メディア」なんだな、
ということを認識しました。
そして、どの柄にするか、
どんなものを良しとして着るのか、といった部分で、
普通の洋服を選ぶときよりも、
Tシャツを選ぶときのほうが、
自分を試されているようなところがありますよね。 |
西田 |
うん、うん。 |
田中 |
だから、T-1を見ていると、
自分だったらどれを選ぶか考えるでしょうし、
あるいは、あの人ならどれを選ぶのか、
すごく知りたくなってきます。
そんなところに、
底知れぬ興味を持ちますね。 |
ウレシカ |
去年の場合は、「これを買いたい!」という
判断が中心だったと思うんですけど、
今回は、デザイン性に加えて
メッセージ性も高いですから、
よけいに、そういうことが気になりそう。 |
── |
そのことを踏まえながら、
田中さんの気になるTシャツは、どれですか? |
田中 |
うーん、このなかから1枚を選びだすのって、
すごく、難しいですけど‥‥。
この、深澤直人さんのTシャツは、
日の丸がバラでできていて、しかもサッカーボール。
さまざまな要素が凝縮されているんですね。 |
西田 |
ああー、そうなんだ! |
── |
Tシャツの名前も「バラ色」です。 |
田中 |
おとなの「応援心」みたいなのが、
見てとれるようですね(笑)。 |
── |
ウレシカさんの目から見ると
またちがった感想がありそうですけど? |
ウレシカ |
そうですねぇ‥‥。
エリック・シュピーカーマンさんが、
サッカー寄りのデザインにした理由は、
今回のW杯のホスト国が
彼の出身国であるドイツだということに
大きく影響されてるんじゃないかな、と思います。
真面目でシンプルなんだけど、
おもしろみがあるデザインですよね。 |
── |
おお、分析的なご意見ですね。 |
ウレシカ |
今回の参加デザイナーのうち、
何人かを直接、知っているんです。
だから、それぞれのパーソナリティが表れているな、
と思うTシャツも、いくつかありますね。
たとえば、ウスマン・ハックさん。
彼は、実験的なデザインに興味があり、
テクノロジーが大好きで‥‥。
きっと、すごく悩んでこのデザインにしたんだろう、
ということが、よくわかります。
小さなツブが描いてありますけど、
それをマジックペンで塗りつぶしていくと、
また違うデザインができあがるというシカケとか、
ウスマンさんの性格がよく表れていますよね。 |
── |
そうなんですか。 |
ウレシカ |
自分のことを建築家と呼んではいますが、
実際に彼がやっていることは
そこから飛躍していて、
電磁場を作ってみたりとか、
技術を使って匂いを発生させたり。 |
田中 |
西田さんも、おもに建築や
プロダクトデザインの分野で
お知り合いのデザイナーも多いですよね。
|
西田 |
ええと‥‥、取材でお話ししたことがあるのは、
深澤直人さん、秋山具義さん、青木淳さん、
祖父江慎さん、佐藤卓さん‥‥。 |
田中 |
それらのかたがたの
Tシャツをご覧になって、いかがですか? |
西田 |
はじめ、深澤さんのデザインは
原子とか、その類いのモチーフだと思ってました。
ちょうど量子論の本を読んでいたので、
あ、いまそういうのが来てるんだ、って(笑)。
佐藤卓さんのデザインも「104.5°」だし、
そうか、これからは理系の時代なんだ!
と、思い込んでいたので、
バラと聞いたときには、びっくりしました(笑)。 |
── |
そうですか(笑)。 |
西田 |
昨年、卓さんが携帯電話をデザインしたとき、
一緒にパネルディスカッションをしたんですが、
話をしていて、おもしろくてたまらなかったんです。
今回の「104.5°」のデザインも、
かなり興味をそそられますが、
このTシャツを着ていて、その意味を問われたときに、
きちんと説明できなきゃマズイなぁ、と。
だから、購入ボタンをクリックするのに
勇気のいるTシャツなんじゃないでしょうか(笑)。 |
一同 |
ははははは。 |
── |
深澤さん、佐藤卓さん、それに
青木淳さんが参加しているから‥‥。 |
西田 |
今回は、『Casa BRUTUS』的にも(笑)、
悩みながらも、楽しめそうですね。
でも、まず目についたのは、
祖父江さんや可士和さんのTシャツかなぁ。
あと、もちろん秋山具義さんのも。
ただ、具義さんは
青木淳さんに自宅を建ててもらってるわけだから、
せめて、家にいるときくらいは、
自分のTシャツではなく
青木さんのTシャツを着るべきだと思います(笑)。 |
<続きます>
2006/6/16 金曜日
T-1座談会「優勝するのは、どれだ!?」に
お集まりいただいた
おさんかたをご紹介します。

西田善太(にしだ・ぜんた)
雑誌『Casa BRUTUS』副編集長。
1963年生まれ。
1987年早稲田大学商学部を卒業後、
株式会社博報堂コピーライター職を経て、
1991年にマガジンハウスに入社。
『BRUTUS』編集部、『GINZA』編集部を経て、
2000年より『Casa BRUTUS』編集部。
建築・デザインを担当する。
柳宗理、安藤忠雄はじめ巨匠を追いかける特集、
また住宅の特集などを手がける。
2006年9月には最新の安藤特集を予定、
また、10月には今までの安藤忠雄さんとの旅を
まとめて特別ムックも発売する予定です!


田中里沙(たなか・りさ)
雑誌「宣伝会議」編集長。
1966年、三重県生まれ。
1989年学習院大学卒業後、広告会社を経て
1993年株式会社宣伝会議に入社。
広告電通賞、交通広告賞、
全国広報コンクール審査委員なども務める。
テレビ番組のコメンテーターとしても活躍している。
『宣伝会議』毎月1日/15日発売
6月15日発売号の特集内容
特集1:目にとまる、クリックされるWEB広告のクリエイティブ
特集2:検索連動型マーケティングの最先端


ウレシカ(Uleshka)
ウェブマガジン『Pingmag』編集長。
1977年、ドイツ生まれ。
ロンドンでウェブデザインの仕事をしていたが
2001年、「どのくらいサバイブできるか試してみよう」と、
ふらりと東京へ。
結果、ずっと住もうと決意。
その後、NHKのドイツ語講座に出演、
W+K Tokyoにてフリーランスデザイナーとして活動、
Blotto パーティーにてVJをはじめるなど、各方面で活躍。
2003年にはIMGSRCにウェブデザイナーとして加わる。
そして2005年、IMGSRCにて『PingMag』を創刊。
現在、『PingMag』にてハッピーに仕事中!
2006/6/16 金曜日
みなさん、こんにちは!
第2回T-1ワールドカップも
開幕からそろそろ、1週間。
T-1ワールドカップ事務局には、
連日、多くのかたから、
たくさんのメールを頂いております!
そこで、一部ではありますが、
みなさんからメールで寄せられた、
ファースト・インプレッションを大公開!
お答えいただいたのは、次の質問。
・ 買いたい、またはすでに買ったTシャツの名前 ・ チャンピオンになると思うTシャツの名前
みなさん、
それぞれの視点からTシャツを選んでいて、
読んでいて、とても、おもしろい!
それだけでなく、
どれにしようか、まだお悩み中のかたには、
Tシャツを選ぶさいの参考にも、なりそうです。
それでは、さっそく、行きましょう!

Tシャツ選びは、いきおいが重要!
‥‥ということで、まずは
最も多かった「デザイン直感派」の
みなさんのご意見をご紹介します。
さすがに、Tシャツ。
パッと見ためのデザインにひかれるかたが、
やはり、いちばん多いようです。

●JPNAA
佐藤可士和

一目ぼれです。
見た瞬間「カッコイイ!」と思いました。
ボディの色も、字の色もイイ。
バックのデザインがまたイイ。
慣れない英語を使うなら「It’s so cool!」‥‥かな?

●sleeping fish
祖父江慎

前回の祖父江さんのアカハラTシャツ、
少し気になりながらも、
とても自分には着れないと、選びませんでした。
が、これならなんとなく、
着れそうな気がしています。
このTシャツも、「カッコイイ」って思いました。
線の感じがイイ。

●T(ypography)-shirt!
オーデット・エーザ

最初はちょっと気になるなぁ、
というくらいだったのですが、
バックプリントに気づいてから
だんぜん気になりだしました。
私はバックプリントの入ったTシャツに
惹かれる傾向があるので、
そんな私にとって、このTシャツは
かなりポイントが高いです。
前面より、むしろ背面のデザインに惹かれました。
これもやはり、「カッコイイ」と思いました。
こうして感想を書いてみて、
自分の選ぶ基準が「カッコイイ」
であることに気づきました。
(きよ)


●Sleeping Fish
祖父江慎


●KickHeads
ファンクスタジオ

両方とも、単純に好きだから。
何かを重ねて着るのに、おもしろそう。
しばらく迷ってから決めます。

●Ma Eum
ミミ・ソン

理由は、いちばん着やすそうで、かつ、
さりげなくハングル文字が入っていて
かわいいから。
(Tko)


●T(ypography)-shirt!
オーデット・エーザ

モノトーンが欲しかったので
すぐに惹きつけられたのですが、
デザインの詳細を見たとたん、
ビビビビーーーッッッ!!
前身ごろ、後ろ身ごろのデザインが一体となり
奥行きを感じちゃったんです。
前後が繋がったデザインではないのに
そう感じちゃった。
この感じって尾形光琳の
『紅白梅図屏風』や『燕子花図屏風』に
感じるものと、似ているような気がするんです。

●愛したい日本
大橋歩

やっぱり、
4年に1度のサッカーW杯にぶつけた
T-1ワールドカップですもの。
「ああ、これは、
2006年サッカーW杯ドイツ大会のときの
T-1ワールドカップでゲットしたものだったよなあ。
あの年は○○と××の試合が、凄かったもんなあ」
‥‥なんて思い出す、未来の自分を空想。
日本代表のブルーと、大橋歩さんらしい日の丸、
そして富士山に胸がキュンとしちゃいました。

●JPNAA
佐藤可士和

シンプルだけど、押さえるところは
ちゃんと押さえてらっしゃる。
サッカーW杯を意識して、
JAPANとしっかり入っているし、
色は女性にも男性にもOKだし。
でもロゴは、しっかりと力強く太い!
まさにサムライ!
おまけに前後で違うし。
いや〜、参りましたぁ!!!
(み〜)


●104.5°
佐藤卓


●JPNAA
佐藤可士和

えー、おもしろい。
えー、ふしぎ!
24枚のTシャツを、じーーっとにらんで、
いちばん気になる1枚をひらいたら、
佐藤卓さんだった!
私は去年、彼のTシャツを買いました!
そして、次に気になるTシャツをクリック。
佐藤可士和さん。
私は去年、彼のTシャツを買いました!!
デザインは、ある種の言語なんだなー、
と実感しました。
(みう)


●Blue baby
ハーマンズトラ


●T(ypography)-shirt!
オーデッド・エーザ

なにより、きゅんとくる。
茶目っ気と、ユーモア、そして気品。
作り手が楽しんでる感。
作り手と、友達になれそう感。

●バラ色
深澤直人


●オレココT
箭内道彦

なにより、シンプルで着やすい白地。
めだちすぎず、めだちやすい。
(そのココロは、さりげない)
ユニセックス風?
オトコの子も、オンナのコも、
うれしい! かな?
(ネムゾー)


●MounT.FUJI
秋山具義

ほかのシャツから、浮きあがって見えた。
まるで富士山のように!

●オレココT
箭内道彦

シンプルでグローバル。
一枚でも、下に着込んでもよし。
着やすそうなTシャツ。
(匿名さん)


●JPNAA
佐藤可士和

シンプルでシャープな中に感じる、
かわいらしさ。
前回も、ぱっと見て2枚とも気に入ったのに
最後の最後まで迷って
どちらも買わなかったことを
いまだに後悔しています。
可士和さんは、いちばんデザインを
楽しみにしていたひとりでした。
淡いピンクが地の色のTシャツは
甘いデザインになりがちで、
このTシャツのように
文字だけというのは、ありそうでない。
ピンクと「JPNAA」の文字だけという
組み合わせが気に入りました。

●Tea-shirt
クライン ダイサム アーキテクツ

紺地にピンクの色の取り合わせと、
色の量のバランスが好き。
ティーカップ柄のものを集めていますし、
イラストが線で構成されていて、
シンプルで上品だから。

●バラ色
深澤直人

第一印象はサッカーボールなのに
よくよくみると、赤いバラの花なんて素敵。
ワールドカップ開催の年だし、
これを着ると、そのことも合わせて思い出しそう。
いちばん好き、という人も多いと思うけれど、
それ以上に、あともう一枚、今年の記念に、と
このバラのサッカーボールを選ぶ人が多そう。
(匿名さん)


●Intrestellar Greeting Card
サイラス・ヒッキー

テーマが知的。
全コスモスにコンニチワ。

●T(ypography)-shirt
オーデッド・エーザ

インパクトがあって、なおかつシャープ。

sleeping fish
祖父江慎

この人のデザインには参ります。

●The Configurable T-shirt
ウスマン・ハック

自分でデザインできるところが
「ほぼ日」読者にウケるのではないか?
(ちゅんちゅん丸)



●うさぎです。よろしく
トム・ヴィンセント

サムネールを見て、まず最初に
クリックして確認したのが、こちらのTシャツ。
なにがどうというより、はじめにクリック。
つまり、気になったということがポイント。
確認してみると、やっぱりトムさん。
「こりゃ、今回も優勝するかも」
と思いました。
デザインも、
前回より洗練されているというか、
惹かれます。「カッコよい」です。
「こりゃ着てみたいなぁ」と思いましたし、
「買いたい」とも思いました。
さすが、前回のチャンピオンは
違うなぁと思いました。
なんというか、的を射てる!
がんばれ2連覇、ヴィンセント!
(コウケツシゲオ)

さてさて、どんどん行きましょう。
つづきましては、買いたい理由や
チャンピオンになると思う根拠を
冷静に、わかりやすく説明してくれた
「Tシャツ理論派」の方々。
なるほど、なるほど、そうだったのか!

●Ma Eum
ミミ・ソン


●T(ypography)-shirt
オーデッド・エーザ

“+LOVET”もそうですが、
文字だけのTシャツに関心があります。
タイポグラフィやフォントが、おもしろいです。
今回、ぱっと見て
「うわ、これ、面白い」と
個別表示して、拡大して、
さらにはデザイナーさんご本人の
ウェブまで訪問してしまったのは
ミミ・ソンさんとオーデット・エーザさん。
それぞれ、ハングル文字とヘブライ文字という、
アルファベットや漢字ほどメジャーではない
自国の文字でとことんアートしています。
これは
システマティックな文字だから可能なのか、
仮名や漢字ではこうはいかないのか‥‥
と、考えてしまいました。
(匿名さん)


●バラ色
深澤直人

Tシャツを見て、
ショックを受けて、注文しました。
理由をいろいろ考えてみましたが、
なぜ好きになったかは、よくわかりません。
ただ、「バラ色」は視覚的な操作だけでない意味を
瞬間的に伝えているように思います。

●オレココT
箭内道彦

コンセプトがクリアでわかりやすく、
ワールドカップのようなお祭りの場で
コミュニケーション+一体感醸成ツールとして、
活躍する普及力がありそうに思います。
(へい)


●バラ色
深澤直人

白地に赤のバラが美しい。
それだけなら、女性向けに
いろいろあると思うけど、
バラ柄なのに、
男が普段着に着られるという、
希有なデザインだと思います。

●ライオン、跳ねている。
井上嗣也

楽しい感じが、
多くの人に支持されると思う。
(keroyon)

最後にご紹介するのは、
「コンセプト重視派」のみなさん。
それぞれのTシャツに込められた、
デザイナーからのメッセージやコンセプト、
あるいはデザイン上の遊びに、
共感されたり、おもしろがって
くださっている方々からの、ご意見です!


●オレココT
箭内道彦

もともと箭内さんに
興味があったことは否めませんが、
それにもまして
コンセプトにノックアウトです。
これを着てBARに行けば
話の中心になること間違いない、ほんと。
そして「I’m here from JAPAN」と
自信をもって答えます!!
例えW杯が終わろうとも、
海外に出る際は必ず!
「デカケルトキハ、ワスレズニ!」
(kayoさん)


●sleeping fish
祖父江慎


●The Configurable T-shirt
ウスマン・ハック

祖父江さんの金魚Tを選択して
注文ボタンを押そうとしたとき、
右下にあるTシャツが
気になってしょうがなかったんです。
気になったので解説をちゃんと読みました。
「油性ペンで塗りつぶす!?」
とただただ驚き、30分の葛藤の末、
両方注文してしまいました。
(やき)



●Peace from New York
ステファン・サグマイスター

ジョン・レノンのタグに、グッときました。
LOVEのあとはPEACE! です!
私も買うし、いろんな人が着るたびに
「世界は変われる!」と
心から信じることが出来れば、
とってもいいんじゃないでしょうか。
(イワモトさん)


●オレココT
箭内道彦

私の同僚のアメリカ出身の女性が、
8月に結婚することになりました。
相手はオーストラリア出身の男性です。
日本で出会ったふたりは、それぞれにゆかりのある
アメリカ本土とオーストラリアと日本との中間点、
ハワイで式を挙げるそうです。
そんな二人に贈るお祝いを、ずっと考えていました。
このTシャツを見たとき、ひらめきました。
これです。これしかない!
ペアで贈るつもりです。
(Michelle)


●104.5°
佐藤卓

ナゾは解けました。
なるほど、これは大切な角度です。
この角度でなかったら、
このような地球や、このようなわたしたちは
存在しなかったのですよね。
世界を成り立たせている真理は
拍子抜けするほどシンプルで、
美しいとさえ、言えるものなのかも知れません。
数学のように。
手のひらにそっと乗せられそうな答えから、
展開し、増殖し、からまって、
ぶわぶわと振動しつつ安定したもの、それが地球。
そんなふうに、イメージがふくらみました。
あと、なにしろ卓さんのファンなもので。

●バラ色
深澤直人

バラが好きなんです。
サッカーボールという汗くさいアイテムと
かぐわしいバラの組み合わせは、すごい。
一見おすましだけど、
実はレジスターンス! な人を連想します。

●T(ypography)-shirt!
オーデッド・エーザ

タイポグラフィーが好きなんです。
文字も絵になりうる、という考え方が好き。
ダイナミックに動く線が好き。
(まいまい)

いかがでしたか?
おんなじTシャツを眺めていても、
みなさん、いろんな見方をされていて、
それぞれ、ちがった動機から選んでいるのですねー。
そして、まだお悩み中だというみなさん、
Tシャツ選びの参考として頂けましたでしょうか?
また、これら以外にも、
たとえば、こんなメールも届いています。

T-1のTシャツのことではないのですが、
基本的にTシャツは
いつから着るものなのですか?
街では、Tシャツ着用率が急上昇しています。
「今日から着るぞ」と
意気込むものでもないですし、
Tシャツ記念日とかあるのですかね?
いつもタイミングを逃してしまい、
秋になっています。
タイミングとかあったら
伝授して頂きたいです。
(みささ)

そういえば、
昨年の第1回T-1ワールドカップは、
秋に開催されていました。
スペシャルパッケージに包んだTシャツが
買ってくれたかたのお手元に届いたのは、
たぶん、12月ごろだったのですが、
みなさん、いつごろパッケージを開けたのでしょうね?
なーんてことを、ちょっと思ったりしました。
さて、T-1ワールドカップ事務局では、
ひきつづき、みなさんからのご意見をお待ちしています。
・ 買いたい、またはすでに買ったTシャツの名前
・ チャンピオンになると思うTシャツの名前
を、できれば、それぞれ理由を添えて、
以下のアドレスまで、どしどしお寄せください!
mail@t-1.cc
各Tシャツのコンセプトを読み返したりして
意見が変わった!
な〜んてお便りも、お持ちしていますよ。
今度は、日本人以外のかたのご意見も、
ぜひぜひ、聞いてみたいなぁ。
もちろん、いただいたメールは、
随時、このページで発表させていただきます。
それでは、また次回!
2006/6/14 水曜日
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