T-1 WORLD CUP » 2006 » 6月




Tシャツモデルさんを「チームで」大募集!

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今回のT-1ワールドカップに
エントリーしている24枚のTシャツ。

ステファン・サグマイスターさんが
送ってくれた着用写真を見て
ふと、思ったのですが、
やっぱり、Tシャツって、誰かに着られることで
また、ちがった発見があるというか、
よりいっそう、イキイキと見えてくるんですよね。

でも、ふつうにモデル写真を撮るだけじゃ、
なんだかすこし、ヒネリが足りないなぁ‥‥。

と、いうことで、思いつきました。

24枚のT-1のTシャツを着て、
モデルになってくれる「チーム」を大募集します!

そうです、いわゆる「集合写真」です。
カメラ用語(?)で言うなら、「一発撮り」です!

ようするに、
24名(以上)いるチームに集合してもらい、
そのメンバーそれぞれに、
24枚のTシャツのうちのどれかを着てもらって、
その集合写真を、撮影させて頂きたいのです!

こんど、サッカーの試合をするので、
対戦相手のチームと一緒に出ます!
草野球のチームをやってるので
練習後のグラウンドでモデルをしてみたい!
うちのラクロスチームは
写真映えのする美女ぞろいですよ!
クラスの仲間との思い出に!
職場を挙げて、モデルに立候補します!

‥‥などなど、
東京近郊に集まることが可能で、
24名以上のメンバーを集められれば、
どのようなチームでも、オッケーです!

もちろん、友達が多いので、かきあつめます!
な〜んて、チームに名前がなくても、大丈夫。

24人が集まれる日時と場所に、
T-1ワールドカップ事務局が
24枚のTシャツを持って、
カメラマンさんと一緒にお伺いいたします!

そしてもちろん、
撮影させて頂いた写真は、
このページにて掲載させて頂きますよ。

応募の締め切りは6/22(木)まで。
以下のアドレスに、
タイトルを「チームモデル立候補」とした
応募メールを、どしどしお送りください。

mail@t-1.cc

撮影の期間は、6/23(金)から7/3(月)
予定していますから、
その期間中に、24名のメンバーが集まれる日時を
代表者のお名前、おおまかな集合場所
とともに、
応募のメールのなかに、書いておいてくださいね。

厳正なる審査の結果、
みごとモデルとして選ばれたチームには
あらためて、T-1事務局からお知らせいたします。

なお、T-1ワールドカップ事務局が
撮影におうかがいできる範囲に限りがありますので、
まことに残念なのですが、今回の応募は
東京近郊に集まることのできるチーム
とさせて頂きます。

そこのキャプテン!
そこの幹事長さん!

あなたのチームを
Tシャツの世界大会のモデルとして
ワールドデビューさせてみませんか?

みなさんからの応募を、お待ちしております!

2006/6/16 金曜日

座談会「優勝するのは、どれだ!?」前編

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建築の分野から、
『Casa BRUTUS』副編集長・西田善太さん。
広告の専門家、
『宣伝会議』編集長の田中里沙さん。
デザイン・アート関連のウェブマガジン
『Pingmag』編集長の、ウレシカさん。

そんな、各界を代表する
3名のスペシャリストにお集まり頂き、
今回のT-1ワールドカップについて、
自由に語り合ってもらいました。

本日から3回に分けて、
ほとんどぜんぶ、お届けします。

なお、おさんかたのプロフィールについては
こちらをごらんください。

それでは、どうぞ!

鼎談
鼎談

── 本日は、おさんかたにお集まり頂いて、
最終的には、チャンピオンを予想するところまで
お話が発展していったらと思うのですが、
まず、ざっとTシャツをごらん頂いて、
みなさんの第一印象を、お聞かせください。
田中 参加デザイナーの数も増えましたし、
どのTシャツを選んでいいのか、
今回はますます悩ましいですよね。
自分の国のデザイナーのTシャツを着て、
自分の国を応援しようっていうのが
コンセプトのひとつとして、あるんですよね?
── そうなんです。
西田 今年は建築家にアプローチしていますね。
青木淳さんと、クライン ダイサム アーキテクツ
そしてウスマン・ハックさんの3組。
── 『Casa BRUTUS』副編集長である西田さんが
青木淳さんのTシャツをごらんになってみて、
どんな感想を抱かれましたか?
西田 なんといいますか、
青木さんらしいな、と。
── どのあたりが、でしょうか?
西田 あまり過度に、いじっていない。
でもこれ、ボディの裏側まで見ないと
わからないんじゃないですか?

線が、裏まで入ってますよね。
この線は、糸のつもり?
── さすがに鋭い! そうなんです。
ちなみに、そのTシャツには、
「ステッチド」という名前がついています。
西田 建築的なTシャツ、と
言えないこともないですけど、
それよりも、青木さんて
ちょっと「いたずら心」があるんだと思います。

おどろかせすぎないというか
ほとんど白いTシャツなんですけれど、
でも、単純なところに落としていません。
田中 そうですね、見れば見るほど。
── ウレシカさんの第一印象は、どうですか?
ウレシカ Tシャツをパッと見たときに
そのデザイナーがどの国の出身なのか、
なんとなくわかるところが、おもしろい。

あと、多くのデザイナーが、
Tシャツを白地にしてるじゃないですか。
いろんな肩書きのかたがいらっしゃいますけど、
白地のうえにデザインを載せていく、というのは
ひとつのデザインアプローチとしてあるのかな、
と思いました。
── 今回は、参加デザイナーが代表する
国の数もさることながら、その職業も千差万別です。
ウレシカ いろんな角度からのデザインが見られて、
ほんとうに楽しいですよ。
キンガさんのショパンのTシャツなんか、
まさにクレイジーなアイデア(笑)。
ハーマンズトラさんのTシャツは、
彼の要素がギュっと凝縮されています。
田中 ファンクスタジオのTシャツも、
すごくおもしろいですよね。
ウレシカ 昔のアディダスのデザインに似ていますね。
以前、わたしの弟が、
こんなTシャツをよく着ていましたよ。

でも、これだけのデザイナーを、
よく集めることができたなぁって思います。
── T-1には、勝ち負けが存在するのですが、
そういった意味で言うと、勝負のポイントは
どのへんになると思いますか?
ウレシカ 今回のT-1は、サッカーW杯と
開催期間がおなじ、ということもあるし
見ている側としては
自分の国の代表デザイナーを応援しよう、
というような気分があると思います。
作る側のほうも、みなさんすごく
Tシャツにメッセージを込めていて、
それをかたちに落とし込んでいますよね。
田中 そうですね。
ウレシカ だから、そのメッセージを、
買う人がどう受け止めるのか、
どのTシャツに、一票を投じるのか。
今年のT-1では、そういった部分も
勝負のゆくえを左右しそうですよね。
── なるほど、なるほど。
田中 昨年の第1回から参加しているかたも、
今回のT-1にかける「思い」が
いっそう強くなっている感じがします。
西田 ひとつ、お聞きしたいんですけれど、
今回のテーマに決めたとき、
どんな基準でみんながTシャツを選ぶだろうと
想像していたんですか?
── 自分の国のデザイナーを応援したい、
という気持ちも強いと思いますが、
でもやはり、最後はTシャツの「デザイン勝負」に
なってくるのではないか、と予想しています。
西田 ほう‥‥そうですか。
デザイナー同士の闘いなんですね、要は。
── もちろん、出身国のことまで含めて選ぶ人も、
純粋にこのデザインを応援したい、
といって選ぶ人も、
どちらもいらっしゃるとは思うのですが‥‥。
西田 いちばん売れたデザイナーが優勝するという
T-1のルールが、とても素晴らしいですよね。
というのも、みんながみんな、
デザイナーの名前で選ぶわけじゃない。
きちんと、デザインで選ぶことができる。

その構造が、T-1の素晴らしさであり、
おもしろいところなんじゃないでしょうか。
田中 まさに、そうですね。
西田 たとえば、街で同じTシャツを着た人と
出会ってしまったりとか、ありそうじゃないですか。
デザイナーも、そのあたり葛藤がありますよね。
Tシャツが「かぶって」しまったら
イヤなんだけれども、
でもやっぱり、多くの人に買ってほしいという(笑)。
── そこで、かぶってもイヤじゃないTシャツって
どんなものなんだろうって、
みなさん、きっと考えている思うんです。
田中 同じTシャツに投票した、ということで
共感することができたら、楽しいですよね。
ああ、あなたもこのTシャツに1票入れたのね、
みたいな連帯感というか。
── 田中さんは、T-1と
他のTシャツのイベントで
なにか違うところがあるとしたら、
それは、どのあたりだと思いますか。
田中 昨年の第1回T-1を見ていて、
あらためて、Tシャツって「メディア」なんだな、
ということを認識しました。
そして、どの柄にするか、
どんなものを良しとして着るのか、といった部分で、
普通の洋服を選ぶときよりも、
Tシャツを選ぶときのほうが、
自分を試されているようなところがありますよね。
西田 うん、うん。
田中 だから、T-1を見ていると、
自分だったらどれを選ぶか考えるでしょうし、
あるいは、あの人ならどれを選ぶのか、
すごく知りたくなってきます。

そんなところに、
底知れぬ興味を持ちますね。
ウレシカ 去年の場合は、「これを買いたい!」という
判断が中心だったと思うんですけど、
今回は、デザイン性に加えて
メッセージ性も高いですから、
よけいに、そういうことが気になりそう。
── そのことを踏まえながら、
田中さんの気になるTシャツは、どれですか?
田中 うーん、このなかから1枚を選びだすのって、
すごく、難しいですけど‥‥。

この、深澤直人さんのTシャツは、
日の丸がバラでできていて、しかもサッカーボール。
さまざまな要素が凝縮されているんですね。
西田 ああー、そうなんだ!
── Tシャツの名前も「バラ色」です。
田中 おとなの「応援心」みたいなのが、
見てとれるようですね(笑)。
── ウレシカさんの目から見ると
またちがった感想がありそうですけど?
ウレシカ そうですねぇ‥‥。
エリック・シュピーカーマンさんが、
サッカー寄りのデザインにした理由は、
今回のW杯のホスト国が
彼の出身国であるドイツだということに
大きく影響されてるんじゃないかな、と思います。

真面目でシンプルなんだけど、
おもしろみがあるデザインですよね。
── おお、分析的なご意見ですね。
ウレシカ 今回の参加デザイナーのうち、
何人かを直接、知っているんです。
だから、それぞれのパーソナリティが表れているな、
と思うTシャツも、いくつかありますね。

たとえば、ウスマン・ハックさん。
彼は、実験的なデザインに興味があり、
テクノロジーが大好きで‥‥。
きっと、すごく悩んでこのデザインにしたんだろう、
ということが、よくわかります。
小さなツブが描いてありますけど、
それをマジックペンで塗りつぶしていくと、
また違うデザインができあがるというシカケとか、
ウスマンさんの性格がよく表れていますよね。
── そうなんですか。
ウレシカ 自分のことを建築家と呼んではいますが、
実際に彼がやっていることは
そこから飛躍していて、
電磁場を作ってみたりとか、
技術を使って匂いを発生させたり。
田中 西田さんも、おもに建築や
プロダクトデザインの分野で
お知り合いのデザイナーも多いですよね。

西田 ええと‥‥、取材でお話ししたことがあるのは、
深澤直人さん、秋山具義さん、青木淳さん、
祖父江慎さん佐藤卓さん‥‥。
田中 それらのかたがたの
Tシャツをご覧になって、いかがですか?
西田 はじめ、深澤さんのデザインは
原子とか、その類いのモチーフだと思ってました。
ちょうど量子論の本を読んでいたので、
あ、いまそういうのが来てるんだ、って(笑)。
佐藤卓さんのデザインも「104.5°」だし、
そうか、これからは理系の時代なんだ!
と、思い込んでいたので、
バラと聞いたときには、びっくりしました(笑)。
── そうですか(笑)。
西田 昨年、卓さんが携帯電話をデザインしたとき、
一緒にパネルディスカッションをしたんですが、
話をしていて、おもしろくてたまらなかったんです。

今回の「104.5°」のデザインも、
かなり興味をそそられますが、
このTシャツを着ていて、その意味を問われたときに、
きちんと説明できなきゃマズイなぁ、と。
だから、購入ボタンをクリックするのに
勇気のいるTシャツなんじゃないでしょうか(笑)。
一同 ははははは。
── 深澤さん、佐藤卓さん、それに
青木淳さんが参加しているから‥‥。
西田 今回は、『Casa BRUTUS』的にも(笑)、
悩みながらも、楽しめそうですね。

でも、まず目についたのは、
祖父江さんや可士和さんのTシャツかなぁ。
あと、もちろん秋山具義さんのも。
ただ、具義さんは
青木淳さんに自宅を建ててもらってるわけだから、
せめて、家にいるときくらいは、
自分のTシャツではなく
青木さんのTシャツを着るべきだと思います(笑)。

<続きます>

2006/6/16 金曜日

集まってくれたのは、こちらのみなさん。

T-1座談会「優勝するのは、どれだ!?」に
お集まりいただいた
おさんかたをご紹介します。

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西田善太(にしだ・ぜんた)

雑誌『Casa BRUTUS』副編集長。
1963年生まれ。
1987年早稲田大学商学部を卒業後、
株式会社博報堂コピーライター職を経て、
1991年にマガジンハウスに入社。
『BRUTUS』編集部、『GINZA』編集部を経て、
2000年より『Casa BRUTUS』編集部。
建築・デザインを担当する。
柳宗理、安藤忠雄はじめ巨匠を追いかける特集、
また住宅の特集などを手がける。
2006年9月には最新の安藤特集を予定、
また、10月には今までの安藤忠雄さんとの旅を
まとめて特別ムックも発売する予定です!

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田中里沙(たなか・りさ)

雑誌「宣伝会議」編集長。
1966年、三重県生まれ。
1989年学習院大学卒業後、広告会社を経て
1993年株式会社宣伝会議に入社。
広告電通賞、交通広告賞、
全国広報コンクール審査委員なども務める。
テレビ番組のコメンテーターとしても活躍している。

『宣伝会議』毎月1日/15日発売
6月15日発売号の特集内容
特集1:目にとまる、クリックされるWEB広告のクリエイティブ
特集2:検索連動型マーケティングの最先端

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ウレシカ(Uleshka)

ウェブマガジン『Pingmag』編集長。
1977年、ドイツ生まれ。
ロンドンでウェブデザインの仕事をしていたが
2001年、「どのくらいサバイブできるか試してみよう」と、
ふらりと東京へ。
結果、ずっと住もうと決意。

その後、NHKのドイツ語講座に出演、
W+K Tokyoにてフリーランスデザイナーとして活動、
Blotto パーティーにてVJをはじめるなど、各方面で活躍。

2003年にはIMGSRCにウェブデザイナーとして加わる。

そして2005年、IMGSRCにて『PingMag』を創刊。

現在、『PingMag』にてハッピーに仕事中!

2006/6/16 金曜日 « 前のページ次のページ »