
本日の最新メニューは、こちらの2本。
・作家・乙一さんと祖父江慎さんの特別対談!
・みうらじゅんさん、モデルで登場!
作家の乙一さんが、
祖父江慎さんのTシャツを着て
雑誌のインタビューを受けている理由、
そして、みうらじゅんさんが
井上嗣也さんのTシャツのモデルとなったナゾ。
2本とも、T-1ワールドカップの
意外な方向への広がりを知ることができて、
すっごくおもしろいですよ! 必読です!!

なお、みなさんからの「デザイン観」も
ひきつづき、大募集していますよー。
・ 買いたい、またはすでに買ったTシャツの名前
・ チャンピオンになると思うTシャツの名前
を、それぞれ理由をそえて、
以下のアドレスまで、どしどしお送りください。
mail@t-1.cc
たくさんのメールを、お待ちしております!
2006/6/28 水曜日
雑誌『ダ・ヴィンチ』の7月号を見ていたら、
むむ? むむむむむ?
インタビュー記事のなかで、
作家の乙一さんが着ている、このTシャツ‥‥?
昨年の第1回T-1ワールドカップの
祖父江慎さんの「アカハラTシャツ」じゃないか!!
なぜ、乙一さんが「アカハラT」を!?
われわれ取材班は、ことの真相をうかがうべく、
すぐさま乙一さんにお話をうかがった!
取材の途中からは、
Tシャツを作った当人・祖父江さんも合流し
お話は今年のT-1ワールドカップへ‥‥。
作家の「詩的な言葉」と、
装丁家の「ひらめきの言葉」が交錯しあう
絶妙なやりとりを、存分にお楽しみください!

── |
まず、どうしてインタビュー取材のときに
祖父江さんのTシャツを着てらしたのか、
おうかがいできればと。 |
乙一 |
T-1ワールドカップのことは
ぜんぜん知らなかったんですけど、
知り合いのライターさんが
『Invitation』という雑誌で
昨年の第1回T-1の記事を書いていて‥‥。
その人からサイトを教えてもらったんです。 |
── |
ほう、ほう。 |
乙一 |
そのなかで目についたのが、
祖父江さんの、
耳の中のぐるぐるの‥‥ |
── |
サンハンちゃんのTシャツですね! |
乙一 |
はい。あのTシャツに、
なぜか、すごく惹かれたんですよ。
そこで、サンハンちゃんのTシャツと、
優勝されたトムさんの
水色のTシャツ(TOM-2006-iPod)の
2枚を買ったんです。 |
── |
あ、そうでしたか! |
乙一 |
そして、先日発売された
僕の『銃とチョコレート』の装丁を
祖父江さんが担当してくださるということで、
打ち合わせにサンハンちゃんを着ていったら、
「じゃー、これあげますよ」って、
アカハラのTシャツを頂いたんです。
だから、今後『銃とチョコレート』の
取材を受けるときは
アカハラTを着ていこう、と決めてたんです。 |
── |
なるほど!
それでナゾが解けましたよ!
でも、サンハンちゃんのTシャツを
購入されたとき、
まだ祖父江さんご本人とは
面識がなかったんですよね? |
乙一 |
ええ、そうなんです。
もちろん、お名前は存じ上げていたのですが‥‥。
実際にお会いしてみたら、
やさしい表情のかただなあ、と。
有名なかたですし、打ち合わせの前は
ちょっとびくびくしていたんですど、
怖くないかたで、よかったです(笑)。 |
── |
ははははは!
‥‥というか、むしろ
すごくたのしいかたですよね? |
乙一 |
そうですね、ええ(笑)。 |

── |
ところで、
サンハンちゃんのTシャツに
ひかれた理由は、どうしてなんでしょう? |
乙一 |
そうですね‥‥。
「異様」な感じがしたから、かな。
はじめて見たときは、
カタツムリのイラストかと思ったんです。
でも、Tシャツのコンセプトが
「i-Podに合うTシャツ」ということを知って、
ああ、そういうことか‥‥と。
リアルな感じの絵柄と、さわやかな色合いが、
妙な取り合わせで、おもしろいなと思いました。 |
── |
サンハンちゃんのTシャツは
4色刷りなんですけれど、
版の角度を、それぞれ
90°、60°、45°‥‥というふうに重ねて、
あの色あいができているんです。
プリントの工場の職人さんにも、
刷り上げてみるまで、デザインの全体像が見えない。
本の装丁をなさってますから、
印刷の知識を存分に活かしているんですよね。 |
乙一 |
アカハラTも、ホームページで見たときは、
まさかここまで凝っているとは思わなくて‥‥。
現物を見ると、表面がぼこぼこしていたり、
すごいつくり込みようですよね。 |
── |
そのぼこぼこの部分は、
シャンプーかなにかの泡を
スキャニングしたらしいですよ。 |
乙一 |
へぇ、おもしろいですね! |
── |
だから、リアルな泡に見えるんですよね。 |
乙一 |
スキャナーに泡を載せるんだ‥‥。
なるほど、なるほど。 |
── |
セミの抜け殻を
たくさんスキャンしていた、という
目撃情報もあります。 |
乙一 |
ええっ! それもまた、すごい‥‥。
でも、このアカハラT、
着ていると、トカゲのおなかの模様が
自分のおなかに付いているようで、
どこかの部族の風習みたいな‥‥。
これを着て夜中にジョギングしていると、
自分がトカゲになって
街を走ってる感じがしてくるんです! |
── |
ははははは!
でも、そんなTシャツをつくった祖父江さんと、
今回お仕事をされたわけですが、
どんな感想をお持ちになりましたか? |
乙一 |
とにかく、こだわりがすごいんです。
『銃とチョコレート』の装丁を見たとき、
高級チョコレートのパッケージみたいだなって。
インテリアになりそうなくらいの仕上がりだったので、
ほんとうにびっくりしたし、うれしかったです。 |

乙一さん著『銃とチョコレート』(講談社)
── |
打ち合わせのときには、
こんなふうにしてほしい、とか
コンセプトを伝えたりするんですか? |
乙一 |
いや、今回は伝えませんでした。
挿絵を描いてくださる
イラストレーターのかたに、
挿絵のテイストの希望は伝えていたので、
僕の文章と、あがってきた挿絵を見て、
祖父江さんがこのような
デザインにされたんだと思います。 |
── |
装丁の世界での第一人者が、
Tシャツもつくってしまう‥‥。 |
乙一 |
ほんとうに、ふり幅の広いかたですよね。
それにしても、
セミの抜け殻ってのはすごいですね‥‥。 |
── |
今回のT-1ワールドカップには
24組のデザイナーが参加しているんですが、
ズバリ、乙一さんの優勝予想を教えてください! |
乙一 |
そうですね‥‥。
この、タイポグラフィーのTシャツは、
すごく気になりますよね。
‥‥佐藤卓さんの「104.5°」って
何の数字なんですか?
地軸の傾きの角度かな? |
── |
いや‥‥そのナゾについては、
ぜひ、ご自身でお調べい頂きたいのですが、
僕たちにとって、非常に重要な角度なんです。 |
乙一 |
へぇ、そうなんですか。
気になるなぁ‥‥。 |
── |
ちなみに祖父江さんのTシャツ、
いかがでしょう? |
乙一 |
そうですね、今度のTシャツは
「和の漆器」みたいだなと思いました。
すごくシックで、かっこいいですよね! |
祖父江 |
いやあ、どうもどうも! |
── |
あ、祖父江さんだ! |

祖父江 |
遅れてしまって、すいません!
乙一さん、お久しぶりです。 |
乙一 |
お久しぶりです!
今回は、ほんとうに
ありがとうございました! |
── |
あ、祖父江さん
サンハンちゃんを着てきて
くださったのですね! |
乙一 |
かぶらなくてよかった!(笑) |
祖父江 |
かぶったとき用に、
アカハラTシャツも持ってきてます! |
一同 |
すごい! さすが!! |
── |
乙一さんは、
祖父江さんのTシャツを着ていると
まわりのみんなに褒められるそうですよ。 |
乙一 |
やっぱり目立ちますからね。
それに、ふだんは
計算で小説を書くタイプなんですけど、
祖父江さんのTシャツを着ていると、
野生的というか、動物的な感じで
文章を書けるような気がするんです。 |
祖父江 |
やっぱり「動物」な感じですよねー。 |
乙一 |
爬虫類のおなかを
自分のおなかにくっつけてるっていう‥‥。
部族が狩りに出かけるとき、
身体にペインティングするような。
自分がトカゲになった感じです。 |
祖父江 |
乙一さん‥‥。
でも、ちょっとだけ正確に言うとイモリなの。
両生類のアカハライモリですよー!! |
一同 |
ははははは。 |
── |
いま、乙一さんと
今年の祖父江さんのTシャツは
シックでかっこよく着れそうだねって
話していたんですよ! |
乙一 |
かっこいいです。
「宇宙」みたいです。 |
祖父江 |
ありがとうございます!
前回は、ちょっと
テンション高いTシャツだったので、
今回のテーマは、「鎮魂Tシャツ」。
これなら、たくさんの人に
着てもらえるんじゃないかなと
思って作ったんですよ。 |

── |
祖父江さんは、
今回のT-1で優勝するTシャツは
どれだと思いますか? |
祖父江 |
もちろん僕!
‥‥でも僕以外だったら、これかなあ。
(と、佐藤可士和さんのJPNAAを指す)
でも、やっぱり僕のだって思っておきたいぞ! |
── |
それでは、読者に
祖父江さんおすすめの
Tシャツを教えてください。 |
祖父江 |
そうですね‥‥。
んーと、買うんだったらこれ(Blue Baby)!
これはすごい、カックイー!
でもぜひ、僕のTシャツも! |
── |
わかりました!
それじゃあもう
祖父江さんご自身のTシャツについて
思う存分にアピールしてくださいよ! |
祖父江 |
よーし、まず、黒いよ!! |
一同 |
ははははは! |
祖父江 |
このまぶしい黒ったら、ないんですから。
ラインは夜のプールなんです。
キラキラしてるでしょ?
ボールペンで一気に描いたんですよ。 |
乙一 |
近くで見ると、すごいですね。 |
祖父江 |
このTシャツのいいところは、
パーティーでも可だし、
お葬式チックなところでも
なんだかOKな感じ! |
── |
お葬式‥‥チック‥‥?? |
祖父江 |
Tシャツって、
まわりの人とのコミュニケーションが
ベースだったりするじゃないですか。
「わたしって、こんな人です!」みたいなね。
でも、この「sleeping fish」は
ちょっと違うんです。
「自分自身との会話」っていう、
かくれテーマも、あるんですよ。 |
乙一 |
ああ‥‥そうなんですか。
「静かな感じ」が、しますものね。 |
祖父江 |
でしょ、でしょ。
まばたきすることのない
金魚の見た夢、なんです。
小さな金魚鉢ではなく、
広く深いプールで
静かに眠る夢のTシャツ。
そんな、ゆったりとした時間を
過ごすためのすみ家に、
からだごとなっちゃうんです。 |
── |
ふん、ふん。 |
祖父江 |
これを着たとたん、自分が
まるごとプールになったイメージ。
2匹の金魚が静かに眠っているから、
波立たないように、
静かに行動するのが、似合うんですよ。
だから、自分自身との
コミュニケーション時間を
大切にしたいようなときや、
風の音とかを感じたいときなんかに
バッチリなんです。 |
乙一 |
自分がプールになった感じ、という
その考えかたが、すごいなぁ。
かっこいいですよね、「死の気配」というか。 |
祖父江 |
でしょ、でしょ。
「死」があるからこその
「生」って感じなんですよ〜!
ちなみに、背中の小さなタグの中にいる
赤い金魚が見てる夢なの。
いいよー。ゆったりするよー。
ぜひ、着てみてね!
|
── |
わかりました!(笑)
がぜん、結果が楽しみになってきました。
どうもありがとうございました! |

なるほど、なるほど。
ことの真相は、そういうことだったのですね。
今後も、乙一さんが
インタビューを受けるときには、
着ているTシャツにも注目してみましょう!
なお、祖父江さんが装丁をされた
乙一さんの最新著『銃とチョコレート』は
ただいま、全国の書店にて絶賛発売中です。
また、【Amazon.co.jp】でのお買い求めは、
こちらからどうぞ。
それでは、おふたかた、
ほんとうにありがとうございましたー!
2006/6/28 水曜日

先日、井上嗣也さんのオフィスへ
サンプルのTシャツをお届けにあがったときのこと。
雑談をしているなかで、
T-1とはまったく関係ないところから
出てきたのが、「みうらじゅん」さんのお名前。
井上さんが、みうらさんのことを
「すごい人だよ!」と言って、
その著書を、周囲にお勧めしているというんです!
連載「じゅんの恩返し」をはじめ、「ほぼ日」では
たいへんお世話になっているだけでなく、
糸井重里とも昔から交流のある、
あの、みうらじゅんさんですよ!
「‥‥みうらじゅんさんに、
Tシャツのモデルをお願いするのはどうですか?」
と、井上嗣也さんにお尋ねしたところ、
「それはもう、光栄ですよ!」とのことでしたので、
さっそくみうらさんにTシャツを着ていただきました!

── |
みうらさん、
Tシャツモデルの件、
引き受けてくださって、
ほんとうにありがとうございます。 |
みうら |
オレは、「オレがTシャツになる」んだと
思ってたんだけど、違うの??
なんでオレの写真がTシャツになったものを、
「ほぼ日」で売るんだろうと思って‥‥。 |
── |
ええ?!(笑)
いくら何でも、許可なく勝手に
みうらさんのTシャツを
作るなんて恐れ多いですよ!
しかも、そんなナゾの依頼を
どうしてこころよく
引き受けてくださろうとしてたんですか?!
いえいえ、そうではなくてですね、
今回「T-1」にご参加いただいた
デザイナーの井上嗣也さんのTシャツを
ぜひみうらさんに着ていただきたくて
おじゃましているんですよ。 |
みうら |
それは光栄です。
そういうことだったんだ。
いや、ヘンだなあとは思ってたんだけど。
オレをイメージボーイにして
売り出すのかなあとかいろいろ考えちゃって。
で、「T-1」って何? |
── |
はい、「T-1」というのは、
世界各国から参加した
24組のデザイナーが、
ご自身のデザインした
オリジナルTシャツを販売して、
その販売枚数でチャンピオンを競う
Tシャツの世界大会です。 |
みうら |
ああ〜、糸井さん、言ってたもんね。
「みうら、これからはTシャツだ」って。
言ってた、言ってた。
井上嗣也さんって、
RCサクセションのCDジャケットとか、
デザインされていたかたですよね。 |
── |
はい、そうです。
それで、その井上嗣也さんが、
みうらさんのことを、
とにかく「すごい人」だと
おっしゃっていて、
『ゆるキャラの本』を、
周りのデザイナーさんなどに、
配ったりされているそうです。 |
みうら |
え! 配ってくださるいいかたなんだ!
そうか〜、それはバンバン着なきゃね!
さっそく、Tシャツを着替えてきますよ。
(と、立ち上がったときに、
ステファン・サグマイスターさんの
Tシャツを発見)
あれ? なんでそのTシャツ、
タグにジョン・レノンがついてんの? |
── |
ジョン・レノン好きのみうらさんに
お見せしようと思って、
持ってきたんです。 |
みうら |
そのTシャツのデザイン、
ジョンのやつとはちょっと違うね。
細工をほどこしてるよね。 |
── |
さすが、みうらさん、お詳しい!
みうらさんのおっしゃる通り、
このデザインは、ポートレートで
ジョン・レノンが着ていた
Tシャツのシワを
そのまま表現しているんです。 |
みうら |
ぁあ〜〜〜、
いらぬことをしたね‥‥(笑)。
それがデザインってヤツだもんね。
オレは、黒いボディに
白文字のやつを持ってるんだけど、
そのほうがジョンに近いよ。
そのTシャツをデザインしたのは、
日本人のかたですか? |
── |
いえ、
ステファン・サグマイスターさんと言って、
ローリング・ストーンズのCDジャケットなど
デザインされているかたです。 |
みうら |
へぇー、スゴイ!
ストーンズのねぇ。
オレもストーンズのツアーTシャツに、
デザインが2枚採用されたんだけど、
もっと糸井さんに
自慢しとけば良かったなあ。 |

── |
すごく、似合ってますよ!! |
みうら |
そう??
年取ると白のTシャツキツくない?
オレ、一応ビジュアル系だからさ(笑)。
ボディが黒だったらごまかせるんだけどね。 |
── |
そんなことないですよ!
似合ってます、似合ってます。
そういえば、井上嗣也さんは、
みうらさんが載っている
雑誌などをチェックしているそうで、
先日、雑誌『スイッチ』に
みうらさんが出ていたのも読まれていて、
すごく良かったとおっしゃっていました。 |
みうら |
ほんとー?!
ありがとうございます!
どうしよう?
お返し、何もできないよ(笑)。 |
── |
じゃあ、そのTシャツを着たまま、
すこしご質問など
させていただいていいですか? |
みうら |
ええ、どうぞどうぞ。 |
── |
(Tシャツの一覧をお見せしながら)
今回のTシャツは、
「あなたの国のTシャツ」というテーマで
13カ国24組の方々に、
デザインしていただいています。 |

みうら |
ふ〜ん、ふたヒネリないねぇ‥‥。 |
── |
ふたヒネリ?! |
みうら |
ひとヒネリだから、いいんだろうね!
Tシャツでふたヒネリしてるのって、
着たくないじゃん。
その人の意見がすごくあって、
その人の感性を宣伝して
歩いているみたいなTシャツ。
‥‥そんなのを、
ずっと作ってきたんだ。
オレ、そんなTシャツ。
|
── |
あ、なるほど(笑)。 |
みうら |
オレが作ったTシャツは、
誰も着ないから
おかしいなとは思ってたんだ。
オレの意見が入りすぎてイヤみたい。
着てもらえないTシャツを
ずいぶん作ったなぁ。
ふたヒネリするとダメだね。
ここにあるTシャツは、
売ることとか、着る人のこととか、
ちゃんと考えて作ってるよね。 |
── |
今回の「T-1」で販売されるTシャツは、
「いちばん売れたTシャツを優勝とする」
というルールなんです。 |
みうら |
なるほど。
このTシャツって、みんな誰かが
モデルになって着ているんですか? |
── |
いえ、井上嗣也さんの場合は、
誰か似合う人はいないかなぁ、ということで、
みうらさんにお声がけしました。 |
みうら |
井上嗣也さんは、
糸井さんと同年齢くらいでしょ? |
── |
いや、糸井よりも少し年下くらいです。 |
みうら |
‥‥オレのこと、
すごく若くかいかぶってられないですか?
それとやっぱ、
誰かと間違えてらっしゃらないですか?? |
── |
いや、いや、そんなことはないです!! |
みうら |
そう?
だったら井上さんに、
「オレがこのTシャツを着た写真を
プリントしたTシャツ」
を作ってほしいなあ。 |
── |
ははははは! |
みうら |
てっきり、そう思ってたんだよ。
いろんな人が
オレの顏写真が入ったTシャツを
着るっていうコンセプトなのかなと。
ま〜た急に糸井さんが
おかしなこと考えてるなあと思って。
「なんだ、これは!」っていうような、
「着ることを拒否するTシャツ」みたいな
企画なんだと思ってた。 |
── |
もし、そんなTシャツ作るなら、
今回のモデルのお願いをする前に、
みうらさんに許諾のご連絡してます(笑)。 |
みうら |
いやいや、嬉しかったんですよ。
糸井さんが、なんかゴキゲンで、
「みうらでTシャツ作ろうよ」って、
なったのかなあって。 |
── |
みうらさんに、許可も取らずに(笑) |
みうら |
いや、だからさあ、
今日は、はりきって良く写ろうと思って、
昨夜はたっぷり
髪にリンスも与えてきてたのに。 |
── |
すみません、伝達不足で(笑)。
このTシャツだったら、
この人に似合いそう、とかありますか? |
みうら |
誰かに似合いそうなTシャツですか?
うーん、グラビアアイドルの
「ほしのあき」さんだったら、
ステファンさんのTシャツかなあ。
NEW YORK CITYの文字がしわしわなのに、
胸がパンパンになる、とかね。 |
── |
そうですね、ともお答えしにくいですが、
見てみたい気はします(笑)。 |
みうら |
あと、Tシャツのデザインを左胸に
ワンポイントで入れるっていうのが、
オレのなかには、ないんですよ。
デザイン入れるとしたら、オレは真ん中。
バックプリントのTシャツは、あるんですか? |
── |
はい、バックプリントのみはないですが、
入っているTシャツもありますよ。 |
みうら |
Tシャツの後ろだけ
にプリント入ってるのって、
知らないうちに「バカ」って
書かれているような気がして、
イヤなんだよねー。 |
── |
はあ、そうですか(笑)。 |
みうら |
でもさ、やっぱりどのTシャツも、
着られることをすごく考えているよね。
考えすぎぐらい考えてるよね。 |
── |
どれが優勝しそうですか? |
みうら |
つまり、一般の人が選ぶとすると、
ということだよね?
一般の人のハートが
手に取るようにわかるプロですよ、オレは!
このTシャツは、購入できるんだよね? |
── |
はい。 |
みうら |
これ、厚手で、良い生地使ってるよね。
けっこう高いんじゃない? |
── |
さすがに、するどいですね。
5200円(税込)で販売中です。
デザインの種類が多いので、
まだ悩まれているかたが
たくさんいらっしゃいます。
そんな、悩まれているかたに向けて、
みうらさんから、
バシッと「これじゃない?」と
言っていただけると、
決断できるんじゃないかと。 |
みうら |
ええ〜?? そうかなぁ?
あいつが言うならやめとこうってことに
なるんじゃないの? |
── |
なりません、なりません(笑)! |
みうら |
5200円でしょ?
やっぱビンボ臭い発想だと
色つきのものがおトクじゃないかとか、
まずは思っちゃうからねー。
5200円か‥‥。
レコードだったら
3枚くらい買えるからなあ。 |
── |
そうですね。 |
みうら |
‥‥。
この、大橋歩さんのTシャツ、
サムライブルーって色なんじゃない??
これに反応してるんじゃないの??
いま、みんながほしいのは
これじゃあないの??
どう? 当たってる?? |
── |
まだ、結果は秘密なんですが、
みうらさんだったら、どれを買われますか? |
みうら |
うーん、オレだったら、
この秋山さんのTシャツかなぁ。 |

みうら |
あとのやつはテーマがあるから、
人に聞かれそう。
人に聞かれると
答えるの面倒くさいもん。
ジョン・レノンのTシャツも、
ジョン好きなんでしょ?
って聞かれたら、
ビートルズにまつわるウンチクとか
いちから説明しないといけなそうだし、
ちょっと面倒くさいしねぇ。 |
── |
はあ、そうですか(笑)。 |
みうら |
やっぱり、この中だったら、
オレ、この秋山さんのが
いちばん好きかも‥‥。
いや、井上さんのにしとく。
オレ、モデルですから(笑) |
── |
あ、ありがとうございました(笑)。 |

途中、井上嗣也さんのTシャツモデルを
お願いしていることを忘れてしまうくらい、
「みうらじゅんワールド」に
引き込まれてしまった、われわれ取材班。
「みうらじゅんワールドカップ開催」という、
よくわからないワールドカップの提案まで頂戴し、
オフィスをあとにしました。
みうらさんご本人は、
白が似合わないとおっしゃっていましたが、
白いTシャツも、すごく似合っていますよ!
みうらさん、ほんとうにありがとうございました!
2006/6/28 水曜日
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