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2005-10-08のNEWS!!

18枚のTシャツをより深く知るために。プリントとインクに関する少々専門的なお話。

チャンピオンになるのはどのTシャツか?
主催する私たちも、
その行方がたいへん気になるところです。
どのTシャツを購入するか、もう決められましたか?
 
さて、先日は、全種類のTシャツに共通する
Tシャツのボディ、生地の話をお届けいたしましたが、
今日は、プリントとインクについての
情報をお伝えいたします。
やや専門的な話になりますが、
エントリーされた18枚のTシャツについて、
より深く知っていただくことができると思います。
 
「T-1ワールドカップ」のTシャツ制作にあたっては
参加デザイナーのみなさんが
公平な環境でデザインできるよう
使用するプリント、インクの種類について、
最小限のルールを設定しました。
具体的には、以下の6種類にしてくださいね、
とお願いしたのです。
 
●顔料プリント
●顔料写真プリント
●しみこみプリント
●ラバープリント
●発泡プリント
●厚盛プリント

 
なにがなんだかわからない、という人、
お待ちください。ご説明申しあげます。
上の6つのプリントは、
おおまかにいうとふたつの種類に分けることができるのです。
 
【グループ1:顔料系プリント】
Tシャツ生地に浸透するタイプのインク
 
顔料系プリントを施した場合、
インクは生地に浸透して糸のまわりに吸着します。
そのため、Tシャツ生地表面はさらっとしていて
Tシャツの通気性を維持できるところが特長です。
ただし、インクが生地に染みこんでいくため
濃い生地色にプリントした場合、
薄い色のインクは見えにくくなってしまいます。
 
●顔料プリント
顔料系プリントの代表的なものです。
 
●顔料写真プリント
写真素材など細かいデータを表現するときに使う手法です。
 
●しみこみプリント
洗濯を繰り返した古着のTシャツのように
インクの部分を少しぼやかしたいときに使う手法で、
顔料インクよりもより生地に浸透するインクを使用します。

【グループ2:ラバー系プリント】
Tシャツ生地にのるタイプのインク
 
ラバー系プリントを施した場合、
インクが生地の表面にのるため、
プリント部分の通気性はありませんが
生地にインクが浸透しないので
淡い色も薄い色も自由に表現することができます。
 
●ラバープリント
ラバー系プリントの代表的なものです。
 
●発泡プリント
ラバーインクに発泡剤を混ぜて、
プリント部分を丸くふくらませる手法です。
立体感のあるデザインを表現するときに用いられることが多く、
その形状は、たとえて言うなら、丸い屋根をもつドームの形。
 
●厚盛プリント
高さのある鋭角的な版を使って
ラバーインクにボリュームを出すプリント手法です。
立体感のあるデザインを表現するときに用いられることが多く、
その形状は、たとえて言うなら、四角いビルの形。
 
と、このように、
ひとくちにプリントといっても、
いろんな種類があるわけなんです。
 
また、今回の「T-1ワールドカップ」では、
濃い色のボディに淡い色をプリントしたいけど
通気性も維持したいというデザインのために
顔料インクに特殊なパウダーを使った
●ソフト顔料プリント
という手法を用いている場合もあります。
 
さて、専門的な話を続けてしまいましたが、
ここからはものすごくわかりやすい話です。
 
今回エントリーされている18種類のTシャツが
それぞれどの手法を使っているのか、
一気にご紹介していきましょう!
 




使用されているプリント
●厚盛プリント


使用されているプリント
●顔料プリント



使用されているプリント
●顔料プリント


使用されているプリント
●顔料プリント



使用されているプリント
●ラバープリント


使用されているプリント
●ラバープリント



使用されているプリント
●ソフト顔料プリント


使用されているプリント
●顔料プリント



使用されているプリント
●ソフト顔料プリント


使用されているプリント
●顔料プリント



使用されているプリント
●顔料プリント


使用されているプリント
●顔料プリント



使用されているプリント
●顔料プリント+発砲プリント


使用されているプリント
●ソフト顔料プリント



使用されているプリント
●ラバープリント


使用されているプリント
●ラバープリント



使用されているプリント
●顔料プリント


使用されているプリント
●顔料プリント



いかがでしたでしょうか?
ひとつひとつのデザインに込められた
さまざまな工夫を感じていただければ幸いです。
 
さて、次回は、これらの手法をつかったTシャツが
実際にどのように生産されているのか、
Tシャツプリント工場を取材してきましたので
そのレポートをお伝えします。
題して「Tシャツ工場の秘密」!
おたのしみに!
 

 

2005-10-08

 


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