ウスマンさんが遊びに来てくれました!

ウスマン・ハックは、レスポンシブ・エンバーラメント、インタラクティブ・インスタレーション、デジタル・インターフェースと振付を交えたパフォーマンスと、幅広い領域を専門とする建築家。ハックは、物理的な空間デザインだけでなく、ソフトウェアとシステムを駆使して、デザインを作り上げる事に精通している。Interaction Design Institute Ivrea(伊)にリサーチャーとして招かれた他、日本でも情報科学芸術大学院大学(IAMAS)でアーティスト・イン・レジデンスとして訪れたことがある。自身のHaque Design + Researchを指揮する傍ら、ロンドンのBartlett School of Architectureでもインタラクティブ・アーキテクチャーのワークショップを開いている。文化庁メディア芸術祭での優秀賞受賞、アジア・デジタル・アート・アワードで大賞、他受賞多数。
http://www.haque.co.uk






あなたの名前
ウスマン・ハック デザインリサーチ

あなたは、今回、どの国の代表として参加しましたか?
その国名を記してください。
(基本的にはあなたのパスポートを発行している国、
国籍が複雑な場合は、あなたが勝ったときに喜んでくれそうな国名を、どうぞ)

地球 (Planet Earth)

このデザインが、どんな発想で生まれたかを教えてください。
(「いつ」「どこで」「どんな風に」‥‥どんなことでも)
自分の国を応援するTシャツデザインを、というお題でしたが、
これには2つほど難題がありました。
まず、僕はよいデザイナーではないこと、それと特に応援したい国、
というのを持っていないことです。

ということで、考え方を変えてTシャツを着る人自身がデザインできるような、
また、どの国を応援するのか決められるような、デザインを考えました。
このように、人々に自発的にデザインしてもらえる、
それでいて明確なヒントのある、(真っ白の紙にデザインを、というのも難しいし)
そんなアプローチに僕はいつも興味を持っています。
Tシャツのデザインは、発泡性のインクでプリントしてあります。
六角形のピクセルを並べたデザインなんだけど、
実はこのピクセル模様の一つ一つを、黒い油性ペンで上から塗ることが
出来るようになっていて、自分のすきなデザインに塗りわけることができる、というわけです。
Tシャツのボディーの色が黒なので、ペンでピクセルを塗りつぶすと、
その部分は模様から消えてしまいます。
このTシャツデザインを、事前にインターネット上でも試せるようなサイトを作りました
http://www.haque.co.uk/tshirt
ここで、ピクセルをクリックすると、
あらかじめこんな風にしたい、というデザインを試すことができて、楽しいですよ。
もし、デザインが思いつかなかったり、他の人のデザインを見たかったりしたら、
このサイトで見られるようになっています。
反対に、自分で作ったステキなデザインも、ギャラリーにアップロードして、
ぜひみんなに見せてみてください!

それから、Tシャツについているタグも着る人が手を加えることが出来ます。
"this t-shirt designed by: --------" 
と書いてある____の部分に自分の名前を足してもいいし、
デザインした人の名前を書いたりできますよ。

あと、油性ペンも、色もちのいいのから、すぐにかすれてしまうのもあるけど、
それも味だし、また、もう一度デザインしなおす事も可能です!

あなたのデザインしたTシャツには、どんな場所・状況が似合うと思いますか?
(具体的な地名や街の名前、通り、広場、お店などがある場合は、ぜひ、それもあわせて教えてください)
このTシャツは、どんなシチュエーションにも合うようにできます。
それはピクセルを塗ってデザインする人によってさまざま。
たとえば、実は「全くおそろいを着るのはちょっといや」
と思っているカップル達にも、ボディーは同じでも、
それぞれのデザインを施して着ることができるので、楽しみも広がるのでは?

できあがったTシャツのデザインは、最初にイメージしていたものと同じですか、
それとも完成までに変化してきましたか?
できあがりまでのプロセスを、お聞かせください。
デザインについては、本当になんども考えあぐねました。
いくつかはほんとうに悲惨なデザイン案でしたよ!
そして、ある晩、この六角形の夢をみたんです。
まあそれまでの過程で、パートナーのハセガワ・アイと
僕の尊敬するデザイナーDavid Cuestaからの辛らつなコメントも、
非常にありがたく、楽しいプロセスでしたよ!

今回のTシャツをデザインすることは、これまでの仕事(や活動)と比べて、
なにか違うところがありましたか?

僕はいつも空間のデザインをしているので、
ビジュアルのデザインを考えつくのはいつも本当に大変。
今回はなぜかちょっとうまくいきましたよ!

あなたのデザインしたTシャツに名前をつけてください。
(名前はそのまま作品名になります。)
The Configurable T-shirt(※Configurable=設定可能な)

あなたのデザインしたTシャツに興味をもって、
このページを見ているみなさんにメッセージをお願いします。
このTシャツのアイディアは、
実際にTシャツを着る「あなた」が自分で着る前に デザインができるというもの。
実際にペンでピクセルを塗りつぶして、自分だけのデザインを作ってみては?
あなたのデザインしたTシャツに似合う音楽を教えてください。
Vinyl系なら、なんでも。(※Vinyl=レコード)

これまでのあなたにとって、印象的なTシャツはありましたか?
(たとえば「あの映画のあの俳優のTシャツ姿はかっこよかった!」とか)あったら教えてください。
僕が一番好きなTシャツは
Franklin Joyceというアーティストがデザインしたもの。
彼は数年おきくらいに
「Franklin Loves Me」と書いてあるTシャツを知り合いに送っていて
いつも本当に美しく作られているんです。
ここ最近送られてきていないから、今度は僕からおくってみようかな。

好きな食べものを教えてください。
パーフェクトミール:
チョコレートで始まり、ギリシャヨーグルトとハチミツを前菜に
メインコースは大きな葡萄とアイが作ってくれる手作りの餃子、
そしてベルギーチョコのアイスクリームと強烈なマキアートでしめる。
これが僕にとっての完全無欠な食事。

これから旅行したい国があったら、教えてください。
アーシュラ・クローバー・ル=グウィン(の世界)
※ アーシュラ・クローバー・ル=グウィンはSF作家、小説家。
 日本で2006年7月に公開予定の『ゲド戦記』の原作者でもある。

あなたが影響を受けたヒト・モノ・コトを教えてください。
僕の左肩の下には、マイクロチップが埋め込んであります。
これがどうも僕に強烈な影響を及ぼしている気がします。
アイは単に僕が頑固なだけだといってますが。

いま、一番、欲しいモノを教えてください。
「やり直し(UNDO)」ボタンなんかあったら、とても便利だと思います。

いま、一番、気になっているモノ・コトを教えてください。
「ポケットの中の握り拳」(Fists in the Pocket) 1965 という映画が
僕は一番好きなんですが、今度DVDになりました。

あなたのデザインしたTシャツを、誰に、一番、着て欲しいですか?
(有名無名や現実的かどうかは問いません。自由に書いてください)
たぶん、トトロとか?でも彼が着られるくらい大きなサイズができるか、が問題ですが。

あなたの最近の(またはこれからの)活動やお仕事について
このページを見ているかたにお知らせしたいことがありましたらPRをどうぞ。
僕の今の一番大きなニュースは、
このTシャツをデザインしたことかな?もうこれを読む人は知ってることだけど。